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インビザラインはむし歯になりやすい? むし歯になってしまったときの対応や予防方法も併せて解説します!

 

 インビザラインは、マウスピースを定期的に交換しながら歯並びや噛み合わせを整えていく矯正治療方法です。マウスピースが薄くて透明なので目立ちにくく、近年人気を集めています。矯正治療と聞くと、むし歯になりやすいというイメージのお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、インビザラインは比較的むし歯になりにくい矯正治療方法であると言えます。今回は、インビザラインが比較的むし歯になりにくい理由や、矯正治療中にむし歯になってしまった時の対応、むし歯の予防方法まで詳しくご紹介します。

 

むし歯があってもインビザラインはできる?

 

 インビザラインの治療で使用するマウスピースは、治療前に行われる1回の型どりで全てが作製されます。むし歯がある状態でインビザラインの治療を進めてしまうと、むし歯が進行して歯の状態が変わり、マウスピースが合わなくなるおそれがあります。その時には矯正の治療を一時的に中断し、むし歯を治療してから再開します。状況によっては、マウスピースの再作製に時間がかかり、矯正治療が当初の計画通りに進まなくなってしまうこともあるのです。そのため、インビザラインを始める前にむし歯があることが分かっている場合は、あらかじめむし歯を治療しておきましょう。

 

インビザラインはむし歯になりやすい?

 

 

 インビザラインは、ワイヤー矯正に比べると比較的むし歯になりにくい矯正治療方法であると言えます。その理由を以下にご紹介します。

 

歯の表面に装置がついていないため磨きやすい

 

 

 全ての歯の表面にブラケットとよばれる装置を貼り付けるワイヤー矯正に対し、インビザラインではほとんどの歯に装置を直接つけることはありません。そのため、マウスピースを外していただいて歯磨きをするときにも、これまでと同様に歯磨きをすることができます。

 

 歯並びや噛み合わせの状態や治療の進行状況によりアタッチメントという補助装置をつけることはありますが、ブラケットに比べると形態も複雑ではないため、歯磨きが著しく難しくなるという心配もありません。

 

マウスピースは定期的に交換するので衛生的

 

 

 インビザラインで使用するマウスピースは、ご自身で簡単に取り外して洗浄ができます。また、マウスピースそのものも1~2週間おきに次の段階のものへ交換します。このような理由から、マウスピースはいつでも清潔に保つことができ、細菌が繁殖するリスクも低くなります。

 

飲み物には要注意

 

 

 インビザラインの治療中、飲み物には気を付けるようにしましょう。マウスピースをつけたまま水以外の飲み物を飲むとマウスピースの隙間から飲料が入り込み、歯の表面に長く停滞してしまうことになります。糖質を含む飲み物であれば特に、むし歯の原因になりやすいので注意しましょう。また、マウスピースを外してから飲んだとしても、歯磨きやうがいをしないまますぐにマウスピースをはめてしまうと同様のことが起こります。1度マウスピースを外して飲食をしたあとには、必ず歯磨きをするか口をゆすいでから再びマウスピースを装着するようにしましょう。

 

インビザラインの治療中にむし歯が見つかったら?

 

 

 むし歯を予防し気を付けていても、インビザラインの治療中にむし歯が見つかることはあります。そのような場合には、矯正の治療は一時的に中断し、むし歯の治療を優先します。むし歯を放置してしまうと、むし歯が悪化してしまうだけでなく、歯の形態の変化により矯正治療の進行にも影響を及ぼす可能性があるからです。

 

 軽度なむし歯であれば、むし歯を除去してプラスチックの樹脂を詰める治療を行います。この程度の治療であれば1日で終わることがほとんどであるため、矯正治療の進行に大きく影響を及ぼすことはほとんどありません。しかし、むし歯が大きく進行し金属やセラミックの詰め物で治療をする場合には数週間かかることもあるので、なるべくインビザラインの治療中にはむし歯にならないように気をつけましょう。

 

インビザラインの治療中にむし歯を予防する方法

 比較的むし歯になりにくい矯正治療方法とされているインビザラインですが、むし歯を予防するためにも以下にご紹介するようなことに気を付けて過ごしましょう。

 

アタッチメントの周囲はより丁寧に磨く

 

 アタッチメントの周囲には汚れがたまりやすく、また歯ブラシの毛先も届きにくいのでより丁寧に磨く必要があります。普通の歯ブラシで磨きにくい場合は、ワンタフトブラシを使用すると効率よく磨くことができます。

 

デンタルフロスなどを活用する

 

 歯ブラシで磨くだけでは、お口の中の汚れ全体の約6割程度しか落とすことができないといわれています。歯と歯の間の汚れもしっかり落とすためには、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を活用することが大切です。これらを使うことにより、お口の中の汚れの除去率は約8割にまで上がるとされています。むし歯の多くは歯と歯の間の汚れが原因となって起こるので、インビザラインの治療中も治療が終わってからも、この点に注意して歯磨きをしましょう。

 

定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

 

 

 歯ブラシや補助清掃用具で丁寧に歯磨きをしたとしても、それでもご自身では落としきれない汚れは存在します。歯科医院では専用の器具を用いてクリーニングを行うため、セルフケアでは取り切れない汚れもしっかりと落とすことができます。

 

まとめ

 いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したように、インビザラインは比較的むし歯になりにくい矯正治療方法ではありますが、毎日の歯磨きや定期的な歯科医院でのクリーニングでしっかりと予防をすることが大切です。

 

 当院では、インビザラインの治療経験豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたします。矯正治療にご興味のある方は、まずはカウンセリングでご相談ください。

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