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矯正治療では抜歯が必要? インビザラインでのケースも併せて解説します!

 

 歯並びや噛み合わせが気になって矯正治療を検討する場合に、抜歯をするのか気になる方も多いのではないでしょうか。とはいえ、抜歯と聞くと痛い、怖い、なるべく歯を抜きたくないというイメージをお持ちの方も多いはずです。今回は、矯正治療全般において必ず抜歯をするのかということや、インビザラインで抜歯が必要なケースなどについて詳しくご紹介します。

 

矯正治療=抜歯が必要?

 

 

 矯正治療を進めていくにあたって抜歯をするかどうかは、その人の歯並びや噛み合わせの状態、目指す治療のゴールによって異なります。そのため、一概に抜歯が必要とも限りません。抜歯をするかどうかは、患者様の理想とする歯並びや噛み合わせ、顔貌との全体的なバランスなど様々なことを考慮した上で検討します。

 

どの歯を抜歯する?

 

 

 もし矯正治療で抜歯をするとなった場合、どの歯を抜歯するか気になりますよね。お口の中の状況により抜歯を選択する歯は異なりますが、代表的なものをご紹介します。

 

小臼歯が選択されることが多い

 

 

 矯正治療における抜歯で、一般的に選択されるのは小臼歯です。小臼歯とは前から数えて4番目もしくは5番目の歯のことです。抜歯をする場合は左右ともに行うことが多いため、最小で2本、最大で上下4本の抜歯を行うことになります。

 

親知らずを抜くケース

 

 

 親知らずとは前から8番目に生える永久歯ですが、先天的に生えない人もいます。上下4本全て生える人もいれば、1本~3本のみ生える人、1本も生えない人など様々です。親知らずが原因で歯並びや噛み合わせに影響が出ていると判断された場合には、親知らずを抜歯するケースもありますが、抜歯をする本数は状況により異なります。

 

1回の通院で抜く歯は1~2本

 

 

 複数本の抜歯が必要になった場合、何回の通院が必要なのでしょうか。一般的には1回の通院で1本の抜歯をすることがほとんどですが、2本ずつ抜歯を行うこともあります。例えば、上下左右4本の小臼歯を抜歯する場合に、まず右側の2本を抜歯し、その後左側の2本を抜歯するという流れです。ただし、抜歯はある程度体に負担のかかる処置でもあるので、抜歯のための通院回数については担当医とよく相談しましょう。

 

インビザラインでは抜歯をする?

 

 インビザラインは、マウスピースを定期的に交換しながら歯並びや噛み合わせを整えていく矯正治療方法です。マウスピースが薄くて透明なので目立ちにくく、近年人気を集めています。抜歯を伴うようなケースではインビザラインは適用できない、とも言われてきましたが、必ずしもできないわけではありません。最近では新しいマウスピース素材の開発や最適アタッチメントや治療計画の進化により、抜歯が必要な症例でもマウスピース矯正を適用できるようになってきました。

 

インビザラインで抜歯が必要なケースとは

 

 

 インビザラインでの矯正治療において、抜歯をして治療を進めていくケースもあります。どのような場合に抜歯を行うのかの例をご紹介します。

 

歯が生える方向に問題がある

 

 

 重度の出っ歯(上顎前突)で前歯が著しく前方向に突出している場合などは、歯列を後ろに下げるためのスペースが必要です。その場合には抜歯が必要になることもあります。また、親知らずが水平方向や斜めに生えている場合も、将来的に歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性があるため、抜歯が選択されることが多いでしょう。

 

歯が生える位置に問題がある

 

 

 重度の叢生のように、歯が生えている位置に問題がある場合にも抜歯が必要になることがあります。歯列に対して顎の骨の大きさが足りていないことが叢生の原因ですが、大人が歯列矯正をするにあたって顎の骨を広げることは容易ではありません。そのため、抜歯をすることで歯が並びきるだけのスペースを確保して、歯並びを整えていきます。

 

まとめ

 

 いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したように、インビザラインを含む矯正治療では抜歯が必要になるケースも少なからず存在します。そして抜歯が必要かどうかは、患者様お一人おひとりのお口の中の状態によって異なるため、慎重に判断することが大切です。

 

 当院では、精密検査をしてから診断までに2週間程度のお時間を頂戴しております。歯科用CTでの撮影データと3Dシミュレーションを照らし合わせながら、抜歯をするかしないかも含めて丁寧に治療計画を立てているためです。抜歯について不安や疑問点がございましたら、カウンセリングのタイミングなどなるべく早い段階でご相談ください。 

 

 

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