インビザラインで失敗しないための歯科医院選び　見極めたいポイントを解説します！

インビザラインは、マウスピースを定期的に交換しながら歯並びや噛み合わせを整えていく矯正治療方法です。マウスピースが薄くて透明なので目立ちにくく、近年人気を集めています。その一方、心配なニュースを耳にして治療を受けるか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、過去に起きたインビザラインに関する事例や歯科医院を選ぶ際のポイントについて詳しくご紹介します。

Contents

1 歯科矯正クリニックで起きた詐欺的な商法の一例
2 信頼できる歯科医院選びのためのポイント
3 信頼できる歯科医師選びのためのポイント
4 まとめ

歯科矯正クリニックで起きた詐欺的な商法の一例

近年インビザラインでの歯列矯正が広く普及してきましたが、その一方で詐欺的な商法を行ったとして患者から提訴される事例も相次いでいます。その中でも2023年1月に起こった事例は記憶に新しい方も多いかもしれません。

事例の概要

銀座などを中心に歯列矯正クリニックを運営していた医療社団法人が、詐欺的な商法を行ったとして患者ら153名から提訴された事例です。このクリニックでは、「治療のモニターになれば治療費が実質無料」として多くの患者を集めていました。しかし、実際にはクリニック側が支払うとされていた「モニター報酬」が支払われず、多くの患者が治療のローンを抱えることとなりました。

問題点1

この事例では、患者側の治療費の損失だけでなく、クリニックの閉院により治療が途中で終わってしまったことが大きな問題点です。噛み合わせがずれたままの状態が続くと、全身への健康被害が及ぶ可能性も懸念されます。

問題点2

この事例が起きたクリニックで治療を担当する歯科医師が、インビザラインを提供する企業が発行するプロバイダーランクで最高レベルを取得していたことから、多くの患者が「実績のある先生」と受け取ってしまったそうです。このランクはあくまで治療した人数に過ぎず、良好な治療をした数とは異なります。もちろんランクはひとつの目安にはなりますが、信頼できる歯科医師かどうかを数字だけで判断することは難しいでしょう。

信頼できる歯科医院選びのためのポイント

　では、安心してインビザラインの治療を受けるにはどのような点を見極めて歯科医院選びをすればよいのでしょうか。

費用が明確で安すぎず高すぎない

　インビザラインでの治療は保険適用ができず、自費診療になるため歯科医院ごとに費用も異なり、やや高額になる傾向にあります。したがって、治療全体にかかる費用が不明瞭で追加で費用を求められるような場合や、あまりにも相場に比べて費用が安すぎる、高すぎる場合も一度立ち止まって検討したほうがよいでしょう。

　当院においては、患者様に安心して治療に専念していただくために治療費はトータルフィー制度を採用しています。治療途中で追加費用がかかることもなく、保定期間に使用するリテーナーやメンテナンス費用、2年間の保証が含まれた金額となっています。また、デンタルローンにも対応しておりますので、無理なくお支払いいただくことも可能です。

保証期間がある

　歯列矯正の治療が完了した後、何らかの理由で歯並びが後戻りしてしまう可能性は否定できません。そのような場合でも、当院では2年間の後戻り保証があるため、保証期間内であれば無償で再治療ができます。

ワイヤー矯正も行っている

　近年インビザラインなどのマウスピース矯正を取り扱う歯科医院が増えていますが、ワイヤー矯正は取り扱っていない医院もあります。インビザラインで治療ができる症例も以前より拡大してはいますが、治療方法の特性上全ての症例に対応できるとは限りません。そのため、本来であればインビザラインよりもワイヤー矯正が適しているにもかかわらず無理にインビザラインで治療を進めてしまうと、思い描いていたような歯並びや噛み合わせに到達できない可能性もあります。そのような事態を避けるためにも、複数の矯正治療方法に対応できる歯科医院が安心です。当院では、裏側矯正にも精通しており、治療実績豊富な歯科医師が治療を担当いたします。もしインビザラインで思うような結果が得られなくてもワイヤー矯正に移行することができますので、ご安心ください。

信頼できる歯科医師選びのためのポイント

　矯正治療は数年に及ぶ治療になるので、治療を担当する歯科医師とも長い付き合いになります。安心してインビザラインの治療を受けるにはどのような点を見極めて歯科医師選びをすればよいのでしょうか。

自分と似たような症状をもつ人の治療実績がある

　良好な治療結果を得ている歯科医師は、多くの場合症例をホームページなどで公開しています。ご自身の歯並びのお悩みと似た症状をもつ人の症例が確認できれば、ご自身が治療を受ける際のイメージもしやすいでしょう。当院のホームページでも症例をご紹介しておりますので、是非ご参照ください。

認定資格等の所有

　インビザラインではコンピューターによるシミュレーションをもとに治療計画を立てていくため、歯科医師の技術は関係ないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は歯科医師の技術に特に左右される治療方法です。全ての歯科医師が矯正治療に必要な知識や技術を習得しているとは限らないので、認定医や臨床指導医といった資格は一つの目安となるでしょう。

十分なカウンセリング時間をとっている

　インビザラインはメリットの多い治療方法ではありますが、1日20 時間以上のマウスピースの装着が必要で自己管理が重要であるというデメリットも存在します。矯正治療を始める前にはカウンセリングを受けていただきますが、その際に治療方法やメリット、デメリット、費用のことなどをしっかり説明してくれる歯科医師を選びましょう。多くの歯科医院ではカウンセリングの時間を30分としていますが、当院では患者様のお話しをじっくりと伺い、ご納得のいく治療説明ができるようにカウンセリング時間に60分いただいております。ご不明点や不安なことがございましたら、遠慮なくお話しください。