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インビザラインで使用するマウスピースは全部で何枚? 平均的な枚数で終わらせるために気をつけたいことも解説します!

 

インビザラインは、マウスピースを定期的に交換しながら歯列矯正を行う治療方法です。マウスピースが薄くて透明なので目立ちにくく、近年人気を集めています。

この記事では、インビザラインでの治療で使われるマウスピースの枚数や、平均的なマウスピースの枚数で治療を終えるために気をつけたいことなどについて詳しくご紹介します。

 

インビザラインのマウスピースとは

 

 

インビザラインの治療では、マウスピース型の矯正装置をつけることで歯並びや噛み合わせを整えていきます。具体的には、口腔内スキャナーを用いて得たデータから治療のシミュレーションを行い、それに沿って作製したマウスピースを1週間~2週間ごとに交換して次の段階のものにすることで治療を進めていきます。インビザラインでは、治療前に行う1回のスキャンで治療に必要な全てのマウスピースを作製することができることも大きな特徴です。

 

インビザラインの種類とマウスピースの平均的な枚数

 

 

インビザラインには、治療の適応範囲や対応可能な症例などにより大きく5つの種類があります。治療に使用するマウスピースも、その種類により異なってきます。当院では、5種類全てを取り扱っております。

 

インビザライン・コンプリヘンシブ

 

 

多くの方に選ばれているのが、このインビザライン・コンプリヘンシブです。取り扱いをしている歯科医院が最も多いプランでもあります。軽度の不正咬合(凹凸のある歯並び、出っ歯、すきっ歯など)から重度のものまで様々な症例に対応が可能で、治療の適応範囲は全額で最大32本の歯が対象です。治療するマウスピースの枚数に制限はありませんが、一回のスキャンで作製できるマウスピースは99枚までになります。もとの歯並びや不正咬合の程度により異なりますが、1回目の治療計画は概ね30枚~60枚程度で収まるような治療計画になっています。5年間は何度でも作り直すことができ、治療のゴールを途中で変更することができるのも特徴です。

 

インビザライン・モデレート

 

 

インビザライン・モデレートは、比較的軽度な不正咬合を対象としたプランです。治療の適応範囲はインビザライン・コンプリヘンシブと同じく最大32本ですが、装置の数に制限があるため部分矯正の場合にこのプランが適応されることが多くあります。1回の治療計画で作製できるマウスピースは26枚までとなっており、治療期間は3年間までで2回装置を作り直すことができます。

 

インビザライン・ライト

 

 

インビザライン・ライトは、モデレートよりさらに軽度な不正咬合を対象としたプランです。治療の適応範囲はインビザライン・コンプリヘンシブと同じく最大32本ですが、装置の数に制限があるため、部分矯正の場合にこのプランが適応されることが多くあります。作製できるマウスピースは14枚までとなっており、1枚のマウスピースを2週間使うと、治療期間は約7ヶ月となります。

 

インビザライン・i7

 

 

インビザラインi7は、インビザライン・ライトよりも更に軽度な症例に向けたプランです。矯正後に後戻りしてしまった分を治したい、といった場合に適応されることもあります。このプランにおいても最大32本の歯を治療の対象としていますが、治療期間は約3~4ヶ月ほどで、作製できるマウスピースは7枚までとなっています。

 

インビザライン・Go

 

 

インビザライン・Goは、主に前歯を対象にしたプランで、大臼歯は動かすことができません。比較的軽度な叢生(歯の凹凸)や出っ歯などの部分矯正に対応ができます。治療期間は半年から1年程度ですが、治療開始から2年以内であればマウスピースの追加も可能です。作製できるマウスピースは最大20枚までとなっています。

 

マウスピースの枚数が増えるケース

 

 

上記のように、インビザラインの種類によって治療時に作製できるマウスピースの枚数が決まっています。しかし、症例や治療の進行状況などによってはマウスピースの枚数が増えるケースもあります。例えば、抜歯を伴うケースなどです。1枚のマウスピースで歯が動く距離は最大0.25mm程度であるため、抜歯で歯を大きく動かすような治療計画ではその分マウスピースの枚数も増える傾向にあります。

 

平均的なマウスピースの枚数で治療を終わらせるために

 

上記以外にも、マウスピースの管理上の理由から治療計画通りに治療が進められなかった場合にも、枚数が総じて増えてしまうことはあります。このようなことを避けるためには、次に挙げることに気をつけていただくとよいでしょう。

 

マウスピースは正しく装着する

 

 

マウスピースが歯から浮いていると、力のかかり具合に差が出てしまうなど治療計画通りに歯が動かないことがあります。マウスピースは歯列に合うように奥から装着し、清潔な指でぐっと咬合面を押して隙間ができていないことを確認しましょう。チューイーとよばれるシリコン製の補助用具を活用することも一つの手段です。歯科医院やネット通販で数百円で購入することができます。

 

1日あたりの装着時間を守る

 

 

インビザラインでは1日に20時間~22時間以上マウスピースを装着することが必要です。食事と歯磨きのとき以外は常に装着していることになります。数時間や1日程度であればその後の装着で追いつくこともできますが、装着時間が大幅に不足すると、治療計画通りに歯が動かなくなってしまいます。インビザラインでは装着時間の自己管理が非常に大切になってきますので、この点には十分に注意しましょう。

 

破損や紛失をしない

 

 

 

マウスピースを装着したまま硬いものを噛んだり、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしている場合に、マウスピースが破損してしまうことがあります。また、マウスピースを取り外すときに無理に外そうとして破損してしまうケースもよく見られます。破損や紛失をした場合、新しく作り直すことになるため時間も費用も余計にかかってしまいます。使用期間をしっかり守れるように、マウスピースは大切に扱いましょう。

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?インビザラインでは、プランの種類によりマウスピースの枚数は異なり、さらにその枚数もお一人おひとりのお口の状況により変わってきます。

当院では、患者様の様々なお悩みに合わせて最適な治療方法をご提案いたしますので、矯正治療にご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。

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